グローバル化が進み、海外との距離が一段と近くなっている昨今。以前より、異文化理解の必要性を感じる場面が増えてきているのではないでしょうか。
そこで今回は、異文化理解の必要性と、実際に異文化理解をする上で大切なことをまとめました。
これから、世界へ羽ばたいていく方々の参考になれば嬉しいです。
異文化理解の必要性は?
まず、異文化理解の必要性を2つ紹介していきます。
今はグローバル社会が当たり前の時代
インターネットの普及により、以前に比べて海外のサービスやコンテンツなどに簡単にアクセスできるようになりましたよね。ソーシャルメディアの発達もあり、外国の人との個人間のやり取りも簡単にできるようになりました。
そんな時代だからこそ、異文化理解はとても重要です!
例えば、日本では当たり前のことが、海外では当たり前ではないことはたくさんあります。国によって「礼儀正しさ」や「良しとされていること」は変わってきます。
異文化理解を軽視すると、コミュニケーションがうまくいかないことも考えられますよね。
海外のモノや人と簡単に繋がれるようになったからこそ、ビジネスシーンだけではなく、個人間のコミュニケーションにおいても、異文化理解が絶対的に必要になります。
まずは、その重要性を理解することが大切だと思います。
良好なコミュニケーションをする上で不可欠
前項でも触れましたが、海外の人とコミュニケーションをする上で、その国の文化背景や宗教を知ることはとても重要です。
例えば、日本ではクリスマスは楽しいイベントというイメージが強く、クリスマスイヴはカップルで過ごすものと思っている人も多いと思います。
しかし、キリスト教徒からしたら、クリスマスは1年で最も大切なイベントであり、家族で過ごすのが普通です。日本のお正月のように、クリスマス前後は長期休暇をとる人が多く、逆に年末年始はあまり休まないというスタイルが一般的です。
また、イスラム教徒はそもそもクリスマスを特にお祝いしません。さらに、イスラム教とキリスト教の関係性も知っておく必要があります。
日本では当たり前のことが、国によっては感覚が違うなんてことはよくあるので、その点を知ってコミュニケーションをとると、より良好な関係が築けそうですよね。
つまり、異文化理解は良好なコミュニケーションをとる上では不可欠だと言えるでしょう。
異文化理解をする上で大切なこと
次に、異文化理解をする上で大切なことを3つ紹介していきます。
宗教や文化・習慣をまずは知る
先ほどの例にも挙げましたが、その国の文化や習慣を知ることはとても大切です。特に、宗教は文化や習慣と深く関わっているので、宗教についても学ぶ必要があるでしょう。
2020年の調査によると、世界約76億人の人口のうち、キリスト教が31.1%、イスラム教が24.9%、無宗教15.6%、ヒンドゥー教15.2%、仏教6.6%という分布になっています。
(出典:Find Easy)
人口の約3分の1がキリスト教徒ということが分かりますね。それに続いてイスラム教徒も多いですよね。
無宗教の人は15%しかいないと考えると、やはり異文化理解をする上で、宗教への理解は不可欠と言えるでしょう。
まずは最初のステップとして、自分が交流する人の宗教は何なのかをしっかりと頭に入れておきましょう。
自国の文化を理解する
自分の国から出たことがないと、自分の国で当たり前のことが「普通」だと思い込んでしまいます。
そもそも自分の国の文化や習慣はどんな特徴があるか知っていますか?
当たり前だと思っていることが、実は自分の国独特の文化だったなんてこともあります。
特に外国から見ると、日本の文化や習慣はなかなか独特です!
例えば、お辞儀をペコペコするとか、納豆を食べるとか、「いただきます!」と言うとか…
それが「良い」「悪い」ではなく、自分の国がどんな文化や習慣を持ってるのか、それはどんな歴史やルーツから来ているのかを知っているだけで、他国との違いを理解する一歩となります。
先ほどの宗教のところでも触れましたが、日本はどんな宗教観なのかを知らない人も結構多いのではないでしょうか。
まずは、自分が生まれ育った国の文化や習慣、宗教を客観的に見て、しっかりと理解することがとても大切だと思います。
コミュニケーションをするための言語を習得する
当たり前ではありますが、異文化理解をするにあたって、言葉でのコミュニケーションはとっても大切です。
異文化交流や国際交流、「グローバル」という言葉を聞くと、ついつい「英語」を思い浮かべてしまう人が多いと思いますが、コミュニケーションすることができれば、どんな言語でもOKです。
例えば、英語ではなく中国語が話せるなら、中国語で交流することもできます。
自分が交流したい相手が話す言語を習得することは、異文化理解において大切な要素になります。
もちろん、多くの国の人と交流するという意味では、世界の共通言語として多くの人が学んでいる「英語」は、不可欠とも言えるかもしれません。
「世界の人と交流したい!」
というモチベーションで英語を学ぶことは、本質的だと考えます。
就職のためにTOEICの点数を上げる、なんとなく英語ができないとカッコ悪い、というような動機で学ぶ英語とは意味合いが変わってきます。
つまり、コミュニケーションができれば、TOEICの点数が低くても、発音が悪くても、単語や文法を間違っていても問題ないのです(もちろん伝えるためには最低限の英語力があった方が良いですが…)。
コミュニケーションツールとしての英語をしっかりと習得していきたいものですね!
日本語を話せる外国の方がいたら?
「英語は勉強中だけど、まだまだ自信がない…」
「外国の人と話してみたいけど、そもそも英語を学ぶほどのモチベーションはない…」
なんて方も多いのではないでしょうか。
そんな中、「日本語が話せる外国の方」がいたらどうでしょうか。
一気に交流のハードルが下がりますよね!聞きたいことをどんどん聞いて、積極的にコミュニケーションがとれそうですよね。
「日本語で世界を繋ぐ」をコンセプトにしている「ありのままJapan」では、日本語学習者同士、また世界の人と繋がりたい日本の方のためのコミュニティーです。
今までは、「英語」などの言語が理由で国際交流にハードルがあった人でも、気軽に参加することができますので、ぜひ「ありのままJapan」コミュニティーに遊びに来てくださいね🎶
どうやったら異文化交流ができる?
異文化交流の場として、「ありのままJapan」コミュニティーについて紹介しましたが、他にも異文化交流ができる機会はたくさんあります。
いくつか紹介していきますね。
留学
英語留学を筆頭に、海外で学ぶ留学は異文化理解をする上で最も効果的な方法だと思います。
短くても数週間、長くて数年など、通常の旅行に比べて長く海外に滞在することで、たくさんの気づきや発見があるはずです。
実際の海外での生活、様々な国の人との出会い、外から見た日本など、日本にいては得られない経験をすることができるのです!
もちろんお金や時間は必要になりますが、留学することで今後の人生に大きく影響を与える可能性も秘めていると思います。
留学をすることで、価値観が180度変わるかもしれませんよ♪
海外旅行や短期の交流プログラム
留学は、費用も時間もかかるので、もう少し手軽に海外に行きたいという人には、海外旅行や短期の交流プログラムももちろんおすすめです。
数日の滞在だけでも、その国の空気感や街行く人、独自の文化などを肌で触れることができます。
観光して美味しいグルメを味わい、見たこともない建物や自然に触れたりすることで、知らず知らずのうちに、日本では得られない刺激を受けているはずです。
短期であっても、修学旅行で海外に行き、現地の生徒さんと交流したり、ボランティアなどで現地の人と交流したりすることも、とても貴重な体験になると思います。
とにかく、日本を離れて少しでも良いから、異文化に自ら飛び込んでみましょう。
国際交流のイベントに参加する
今やソーシャルメディアやインターネットが普及しているので、海外の人と交流できる国際交流イベントなども多く開催されています。
オンライン上で繋がることもできるでしょうし、ミートアップのようにどこかのお店で集まって行うスタイルもあると思います。
そういった国際交流ができるイベントに積極的に参加することで、異文化理解を深める良い機会になると思います。
ぜひ積極的に異文化交流できる場に足を運んでみてください♪
ありのままJapanメンバーになって異文化理解を深めよう!
この記事では、異文化理解の必要性や、異文化理解をする上で大切なことについて解説をしてきました。
グローバル化がどんどん進み、より海外の人たちと繋がる機会が増えた今、「異文化理解」はますます重要なキーワードとなることでしょう。
「異文化理解に興味がるけど、どうやって海外の人と繋がったらいいか分からない…」
「英語に自信がないけど、異文化交流したい!」
「日本語を使って世界中の人と繋がりたい!」
こういう思いを持っている方は、ぜひ「ありのままJapan」メンバーになって、早速交流を始めてみてはいかがでしょうか?